ゆるまりカフェ第41稿


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保護者たちのお部屋41

本日のメニュー 言葉で伝えてくれないとき(前編)

 

子どもも大人も、いつもより敏感になるのが春だなぁと感じます(ちかよはこの時季肌がかゆかゆです…)。

新しい環境に必死に適用しようとする子どもを見ている大人も、はらはらどきどきしますよね。子どもが毎日元気でいるか、学校や部活で楽しそうか、心配は年中付きものですけどね(汗)。

 

子どもから「きょうは○○だった」「学校で△△した」と聞ければ安心なのに、たまーにありません? 

何も話してくれないとき(「あるある」~の声いただきました笑)。

「単に不機嫌なの?」

「何か困ったことが起きたの?」。

ヒントをくれないと、保護者でもわからないのよと言いたくなります。こういう時、どう関わればいいのでしょうか。

 

 

お時間が許せば、「子どもたちのお部屋41」でご紹介したY子ちゃんの話をご一読ください。

Y子ちゃんが所属するバスケットボール部で、練習試合の内容に不満を持った顧問の先生が一方的に怒りをぶつけていましたね。

子どもたちは怖いのと混乱とで、発言できませんでした…。Y子ちゃんや部員が、その後みなさんの家に帰ったと仮定します。泣いているかもしれないし、むくれた顔もしているでしょう。

どう声かけしましょうか?

 

「何かあったの?」と聞いても、「………」。

「ご飯は食べるよね?」も、「………」。

「好きなもの作ろうか?」にも無反応で、部屋にこもりました。

困った、困った!! 

 

「心配しているんだから、何があったか言いなさい」と部屋に乗り込むべきか、迷いますよねー。

 

ひとまず子どもの心の中を想像してみましょう。

Y子ちゃんたちは先生の前でフリーズしましたけど、一夜明けた部員だけでの話し合いではしっかりと意見を言えました。

先生がいない気楽さと、一日置いて心の中が整理できたからです。

つまり、先生の言葉やそのときの自分の気持ちについて、時間をかけて「消化」「分析」することができ、言葉での表現につながったんですね。

 

大人でもとっさに言葉にできない瞬間、ありますもん!

 

お子さんが言葉で伝えてくれないとき、「ひょっとしたら気持ちの〝消化中〟かもしれない」と、とらえるのはアリだと思います。

1日ぐらいそっと静かにしておくのもいいかも。

「緊急事態はどうするの(泣)」ときっと心配なさると思うので、そんなときに役立つ言葉を使わないコミュニケーション法を後編でお伝えしますね♬

 

子どものたちのお部屋41

 本日のメニュー 言葉にならないとき(前編)

 

出会いの春ですね~♬ 先輩(せんぱい)、後輩(こうはい)という上下関係が始まるお友だちもいるし、先生や顧問(こもん)といったおとなの指導者とのかかわりも新しくなるかも。

そこで、今月は特に年上の人との関係で、役立つコミュニケーション法を伝授(でんじゅ)するよ♬

 

 

まず中学1年のY子ちゃんの話を紹介(しょうかい)します。

「自分だったらどうするかな?」と想像しながら読んでねー。

バスケットボール部で、部員みんなと一生けんめい練習にはげむY子ちゃん。となりの中学との練習試合がおわった後、顧問の先生は部員を集めました。

大事なところでミスをして、負けたのです。Y子ちゃんは先生の機嫌が悪そうな顔を見て悪い予感がします。

 

激オコでまくし立てる先生。

「全員やる気がなかっただろう? わざとミスしたのか? 負けてもいいと思っていたんだろう」。

「やばい」とY子ちゃんの心臓はバクバク(汗)。

先生は「一人一人何が悪かったか言ってもらう」と告げます。3年から順番に名指しされ、先輩たちはみんなうつむいて下を向いたままで発言できません。

涙目(なみだめ)の人も。2年の番になり、そして1年へ。まだ、だれも何も言えません。

 

 

Y子ちゃんのとなり、同級生のX子ちゃんが当たった!! 

ふるえています…。

 

何か言いかけた次の瞬間、走り出して体育館を出て行きました。

みんなおどろいて、先生もびっくり。〝反省会〟は中断に。

Y子ちゃんは自分の番が回ってこなかったことにホッとしたと同時に、X子ちゃんのことが気になります。練習熱心で、きょうの試合にも出場してシュートも決めていたのに…。「きっとくやしいだろうな」と思うと、Y子ちゃんもとても悲しくなりました。

 

次の日。

 

キャプテンのA子ちゃんの声かけで部員全員が集まりました。

X子ちゃんも思ったより元気そう。

顧問の先生はいません。A子ちゃんは涙(なみだ)ながら話しました。「きのう、私はこわくて、混乱して…。がんばったけどうまくいかない時もあるのに、『わざとミスした?』と決めつけられ、腹立った」。

 

副キャプテンのB子ちゃんが後に続きます。

「私も同じ。気持ちがぐちゃぐちゃで、ムカついていた。でも、言えなくて」。

明るいムードメーカーのC子ちゃんは別の視点(してん)で言いました。

「悪い試合ではなかった。相手は昨年のベスト4。前半はいい戦いができていたよ」。みんなの顔が明るくなり、自然とどこを改善したらいいか、の話し合いに発展したの(すごか~♬)。

 

だれもX子ちゃんを責(せ)めない。

 

X子ちゃんは「次はがんばって意見を言えるようにしたいと思います。もっとスリーポイントシュートを狙いましょう」と提案しました。

「すごいね、X子ちゃん。みんなで先生を見返そう!」。A子ちゃんの言葉で話し合いがしめくくられました。

わぁ~よかったね☆

 

あるバスケ部の例だったけど、お友だちのみんなもこれから似(に)た場面に出合う確率(かくりつ)は高いと思うの。

大人の世界でも「あるある」です。

年上の人に自分の思いや考えを伝えるってむずかしいよね。

 

後編では、先生が激オコした瞬間(しゅんかん)にどういう対応ができたか、みんなで考えようね♬