ゆるまりカフェ第34稿

保護者たちのお部屋34
本日のメニュー 愛し方は「十人十色」
秋特有の高い空を眺めながら、前回に引き続き「愛」について考えたいと思います。
「ゆるまりカフェ」をオープンして1年半。
娘ちゃんが大きくなったこともあり、自分の子育てを振り返ることが増えました。
失敗もたくさんしてきたからこそ、ここでお出しするメニューも尽きない(あはは~♪)
「どうやって娘ちゃんに愛を伝えるか」は、子育てで大きなテーマでした。
娘ちゃんが小学校に上がる前でも、夕方~夜ご飯の時間帯は大抵ピアノのレッスンがあり、一緒に過ごすことも食卓を囲むのもまれという状態。
言葉によるコミュニケーションができるようにと、文字を早くから教えていたこともあり、娘ちゃんから「ママはせいとのほうがだいじっ!!」と言われることもありました。
工夫したことは大きく二つ。

一つ目は、晩ご飯を詰めたハローキティのお弁当箱の上に必ず自筆の手紙を置いたことです。

記したのは短い一言だった気がしますが、「離れていても心は一緒にいるよ」という思いを込めました。

文字を通したやりとりは、娘ちゃんがもう少し成長すると「交換日記」に発展していきます。(詳しくは保護者たちのお部屋⑧を参照ください)。
もう一つは、どんなに忙しくてもお風呂は一緒に入ること。

湯船の中で、ときにはお遊びしながらその日にあったことをたくさんお話しました。
「今日は何が楽しかったの?」「どんな遊びをしたの?」と出来事や気持ちをたくさん聞くようにしました。
二つとも子育てに時間をかけられないから生まれた「苦肉の策」です。
時間の長さではなく「濃密さ」を意識して、何とか挽回しようと必死でした(泣)。「忘れていないよ」「愛しているよ」と娘ちゃんに感じてもらえるように。
実際、娘ちゃんに伝っていたのかは、今度聞いてみたいと思います(ww)。
時代のスピードは早まり、余裕のない毎日ですよね。
「どうやって時間をつくるの」と叫びたい気持ち、ちかよも同じでした。
だからこそ、「二つの約束」だけは守ってなんとかやり繰りしたんですから。
子どもの愛し方に〝テンプレ〟はなく、保護者の方それぞれのスタイルがきっとあるはず。
凝縮バージョンでもきっと大丈夫!! 型にはまらずいきましょ♪
子どもたちのお部屋34
本日のメニュー 「できない」ときの裏技!?
人間って、決して完璧(かんぺき)じゃないよね。

前回の続きで、「失敗」をたくさんして学び、パワーアップすればいいんだから。
まだまだ成長段階(だんかい)の子ども時代はできないことがあるのは当たり前!!
大人の私だってできないことが多くあるぐらいだから(あはは~♪)。
ピアノを弾いているときは「先生」だけど…娘ちゃんの母親としてはいろいろと苦労したのよ(汗、汗)。
娘ちゃんがまだ小さかったころ、おゆうぎ会だったかなぁ…。娘ちゃんの衣装(いしょう)作りをしないといけないとなったの。
「ガーン!!」。

私はお裁縫(さいほう)が大の苦手で、衣装なんてとてもとてもむ~り~。チャレンジすることは素晴(すば)らしいんだけど、時間もなくて完成までたどり着かないと思いました。
どう乗り切ったでしょう?
「手先が器用なパパさんがいるじゃない」とひらめきます(笑)。

20年ぐらい前のことだし、私の中でお裁縫は「女性の役割」、イコール「私がやらなきゃ」と少し思い込みもあったのが事実。
同時にね、娘ちゃんにとってはかわいい衣装が完成するが大事だと思い、切り替えました。

パパさんに頼んだら喜んでやってくれ、想像よりかわいい立派(りっぱ)なものができました♬ すごい、すごい♡
娘ちゃんも大喜び。衣装を褒(ほ)められたとき、「パパが作ってくれたんだ」と胸を張っていたよ。
その姿を見て気付きました。
「お裁縫ができない」とプチ落ち込んでいた私の気持ちまで晴らしてくれたことに。「そっか、できないことにくよくよしても、もったいない」って。
保護者(母親)として「こうすべき」よりも、「私が得意なことで娘ちゃんを楽しませてあげればいい」と思うようになりました。
お友だちのみんなはまだまだ可能性の塊(かたまり)。
できないことができるようになる確率は大人の私よりもずっとずっと高い♬
そこは信じつつ、「できない」とすごく悩むことがあれば、いったん得意なことを「深める」「伸ばす」のも全然アリだと思うよ!!
学校や部活などでの「役割」で、「うまくいかない」「貢献(こうけん)できない」と感じるときも、自分の強みで存在感を出せばいい!!(子どものお部屋9を参考にね)
ちなみに、お裁縫は今でもできない私(笑)。
苦手なことを代わりに誰かがやってくれたら、心から感謝を伝えてスッキリがコツかな(あはは~♬)。
さぁみんなも、負の気持ちを長引かせないために、切り替えの「技」もうまく使ってね♬


