ゆるまりカフェ

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大人もこどももホッとくつろげる心に優しいコラムをNPO法人プラスドリーム理事長の久保田千加代がお届けします。

ゆるまりカフェ第16稿

保護者たちのお部屋⑯本日のメニュー 「答えはひとつ」からの卒業 子どもの頃の私、ちかよちゃんは「無口」だったのです!! 突然の告白に驚きましたか?(ww) 人前にもなかなか立てない臆病な子でもありました。なぜそうだったのか、なぜここまで変わったのか、きょうは驚きの?!ちかよヒストリーを紐解きます。 厳格な母に育てられました。母の口癖は「(周りに)迷惑をかけちゃいけない」「ちゃんと(=きちんと)する」でした。 「何がちゃんと?」。よく分からない幼い頃から言われ続けたので、母に怒られないようおとなしく、行儀良くが身に付きました。やがて、静かにしておくのが正義となり、無口に。目立つことをすれば「恥ずかしい、みっともない」とダメ出…

ゆるまりカフェ第15稿

保護者たちのお部屋⑮本日のメニュー 俯瞰して、許せたら… 心の奥底に閉じ込めても、その映像が浮かび、泣きそうになる―。秋が深まり、出来事があった時季を思い起こすからでしょうか、「残像」が蘇ってきました。 20年ほど前、娘ちゃんが3歳ごろのこと。通っていた保育園で行われた運動会で珍しく大泣きしたことがあったのです。 私は少し離れた場所でビデオを構え、成長した様子を撮ろうと懸命でした。わんわん泣く娘ちゃんに対し、「何で泣くの、先生に迷惑かけて!!(競技かお遊戯を)やりなさい」と怒鳴っています。何度も。それでも必死に何かを言うとする娘ちゃんは涙流しながら、口をパクパクさせています。結局、私はその後のお弁当の時間まで叱りつけてしま…

ゆるまりカフェ第14稿

保護者たちのお部屋⑭ 本日のメニュー たまには…「ガラガラ閉店の日」 部屋は真っ暗なまま、カーテンすら開けません。1日中、パジャマで着替えもしません。 夫にも「きょうは無理」と宣言をして、部屋に閉じこもります。お供は泣ける音楽だったり、絶望を描いたような映画だったり…。手近なところにポテチを置いて、ひたすら食っちゃ寝、泣いて寝です。これが、たまにある「ちかよのガラガラ閉店の日」の様子でーす(笑)。 「普段から想像できない」という声が聞こえました(空耳かしらん?)ありがとうございます!! いつも元気印だからそう思ってくださるのかも。でもね、落ち込むことも、へこむことも、やる気がプツッと切れてしまうこともあります。そのときはもう「頑張る…

ゆるまりカフェ第13稿

 保護者たちのお部屋⑬  本日のメニュー 不出来な自分も「愛す♡」 ようやく涼しくなりましたね~。きょうのちかよは、ひと味違いますよ~(うふふ♡)。「スポーツの秋」らしい話題をお届けしたいと思います。 「いや、もうできんー!!きつかー!!」。まるで子どものような私がそこにいます(笑)。約1年前から始めた筋トレをしているときはだいたいこんな感じ。すぐ諦めるし、駄々こねるし。普段「先生」って呼ばれている私ですが、「全然違うじゃない」っていう突っ込み覚悟でチラ見せしちゃいます。 元々、運動が得意ではありません。これまで色々チャレンジはしてきたけれど、長続きもしません。それが「70代もずーっと元気でいたい」「大声で笑っていたい」っ…

ゆるまりカフェ第12稿

保護者たちのお部屋⑫  本日のメニュー 「そんなに急いでどこへ行く」 ひらめいちゃいました、私。一度は学校などで交通安全の標語を見たことありますよね? 私の記憶に残っていたのは「そんなに急いでどこへ行く」っていう文句です。これって、人生をどう生きるか、日々をどう過ごすかにも通じるなぁと深く納得したことがあります。自戒を込めて、ですけどね(汗)。 娘ちゃんがまだ小さい時は特に子育てと、ピアノ講師の両立で悩んだことは数知れません。「ママーこれみて!!」「ママーきょうはね」。 子どもはいつでも、どこでも、小さな発見や驚きをすぐに話したいと声をかけてくれます。一方の私は、この次は掃除をして…その次はレッスンの準備をして……

ゆるまりカフェ第11稿

保護者たちのお部屋⑪ 本日のメニュー 面白がる「天才」との出会いあれは衝撃的な出会いでした。「目からうろこ」っていうのかしら~。プラスドリームが大切にしていることの原点とも言うような、子どもの可能性を信じる、面白がる大切さを教えてくれたきっかけでもあります。 今回は、幼稚園の教諭時代に出会った、あるお母さんの素敵な考え方をお・す・そ・わ・け。その方は虫が大好きな男の子のお母さんでした。子どもの目線でものを見る方で、虫の図鑑を持って、子どもと一緒に野原に出かけていました。 当時の私は幼稚園教諭になりたてでもあり、初めて担任を受け持ちました。園児をきちんと整列させることに力を入れる、真面目と言えば聞こえはいいけど、「…

ゆるまりカフェ第10稿

保護者たちのお部屋⑩本日のメニュー 「今が一番若い」40歳の私を見つめて7月に続いて「発掘シリーズ」という訳で、見つけちゃいました。自宅で私の40歳の時の写真がごっそり出てきたのです。キャー!!若いっ。結構イケてるじゃない、なんちゃって(うふふ♡)。  同時に、あれ?って気付いたのです。40歳はこんなにも若いのに、当時の私はそう思えなかった。前年に娘ちゃんを出産し、むくむくと体は成長。「ああ~太った。40歳はオバサン」と思い込んでいた。 今考えれば、なんてもったいない!! どこでもドアがあるなら、飛んで行って「十分若いよ」って言ってあげたい。還暦も過ぎて、やっと心から思えるようになったのかもしれませんね。&nbs…

ゆるまりカフェ第9稿

保護者たちのお部屋⑨本日のメニュー 「言霊」さんを強い味方にかわいい生徒ちゃんたちと長年、言葉のキャッチボールをしてきた経験からきょうは「言霊」を語ってみたいと思います。敬愛を込めて、「言霊さん」と呼びますね。辞書的には、「言葉に宿っている不思議な霊威」を指すようですけど、私は「言葉の魔力」「言葉が持つ魔法」みたいな感覚で捉えています。 ここからは例え話でシンキングタイムー♪ お子さんがお友だちの誕生日会に呼ばれ、ケーキを箱に入れて運ぶことになりました。箱を片手でかばんを持つように提げ、自宅を出るところです。ここでどういう言葉をかけて送り出しますか? 1 「そんな持ち方だったら落としちゃうよ、気を付けて」2 「箱を両手で持って平らに…

ゆるまりカフェ第8稿

 保護者たちのお部屋⑧本日のメニュー 親子交換日記のススメこの前、我が家で「発掘」しました!! キティーちゃんが表紙に描かれた赤い手帳を。ページを開くと、左側に私の見慣れた字。右側は娘が必死に書いた愛らしい字。所々読めないほど幼い字で、まだ幼稚園の頃だったかなぁ~(遠い目)。手帳は娘との交換日記だったのです。ピアノ講師を始めて昼も夜も時間があまり取れなくなり、コミュニケーションのために始めました。 改めて眺めてみて、思ったんです。この手触り感、手書きだからこそ伝わる温もり、字からにじみ出る娘の成長。すごくいいなぁって。なんでもスマホで済む時代だからこそ、かもしれませんけどね。  特に思春期のお子さんとの向き合い方…

ゆるまりカフェ第7稿

 保護者たちのお部屋⑦本日のメニュー 悩みに「答え」を用意するのは・・・ 人間って不思議ですよね。悩みを打ち明けられたら、ついつい答えを言ってあげたくなります。励ましたくなる。わかります、その気持ち。相手が自分の子どもだったら、なおさらですよね。この子の気が晴れるなら、と。 「子どもの悩みにどう答えたらいいですか?」。 お母さん、お父さんから聞かれる質問ナンバーワンはこれなんです。今日は、答えてあげたいところをぐっとこらえてみませんか?という提案です。5月に紹介した通り、悩むのは子どもにとって「成長」のチャンス!!  だからこそ、保護者の側が答えをすぐに用意するのではなく、自分で答えを出すのを待ってあげ…