2011年7月24日(日)、プラスドリーム初の試みである、体験型教室「ワークショップ」の第1回目が開催されました。

「ワークショップ」とは体験型教室のことです。 最近よく耳にする言葉ですが皆さんご存知ですか?

プラスドリームのワークショップでは、 私たちスタッフが発信したものを単に「受け取る」のではなく、 一緒に共有して、さらに、会場のみんなが共に「自分の想いを言葉や音にして発信する」 というもの。  

その内容は、

①音楽を聴く
②その音楽が表現している情景や気持ち、動きを言葉や絵にしてみる
③自分だけの絵や言葉を使った「オリジナル絵本」が完成!

というとてもシンプルな構成です。

当日は大人のお客様もこどものお客様も真剣に絵本作りを楽しんでいらっしゃいました。

このワークショップでは小さなお絵かき帳(会場にて配布)と色鉛筆(各自持参)を用意。  

さあ!あなただけのオリジナル絵本作りが始まります。

オープニングテーマは「小さな世界」 軽やかな音たちの奏でる心地よい響きとともにステージが幕を開けました。

おはなしらんどでお馴染みの"ちーたん"(語り・進行)、 "あいちゃん"(ピアノ)、"ひーちゃん"(パーカッション)の 3人が観客と一緒に絵本作りをお手伝いします。 さてさて、舞台に注目すると・・・・・ ステージの上にはなぜか黒い布で覆われた机???

実はこの裏側にいくつかの楽器が隠されています。

まずはこれらの「見えない」楽器が奏でる音を頼りに、 主人公であるあなたが、どんな風に動いたかを想像します。  

"ひーちゃん"と"あいちゃん"が作り出す「音」たちは間の抜けた効果音のようであったり、 ポコポコと可愛らしくもあったり。 受け取る側が自由に感じてありのまま絵本にしていきます。  

「音」が作り出すメッセージをどんな風に捉えるかはその人次第。

隠された音たちの音源(楽器)は後に"ひーちゃん"がひとつずつ種明かしします。 今回もユニークな音の楽器がたくさん登場しましたよ!

(今回はタンバリン 太鼓 ボンゴ カスタネット ホイッスル クラベス(拍子木) ウッドブロック(木魚)を使用しました)

普段は神妙な場で使われる「木魚」や火の用心でお馴染みの「拍子木」も "ひーちゃん"、"あいちゃん"、二人の手にかかると、まるで魔法にかかったように イキイキと踊り出します。

そんな音たちを聞いて、大人も子どもも想像の世界へスイッチON。

文字や絵にしていきます。 そして、今回はスペシャルゲストである「白猫さん」と「黒猫さん」が登場しました。

実はこれ、プラスドリームだからできるとっても贅沢な企画。

その心憎い演出は、「ニャー」というネコの鳴き声だけで物語を想像するというもの。 オペラにこんな親しみやすい曲があったなんて…。

すなわちオペラのネコ語バージョン!だったのです。  

「ニャー」という言葉を長くしたり短くしたり、 音の強弱やメロディで楽しくなったり悲しくなったり、 身振り手振りで気持ちを表現したり。 もう小さな子どもたちの目は白猫さんと黒猫さんに釘付け。

目をまん丸にして舞台に見入っていました。

更に印象的だったのは一緒に見ていたお母さんたちがとっても楽しそうだったことです。  

白猫さんと黒猫さんが演じた物語は2作品。

実はどちらも同じ曲を使い、まったく別のシチュエーションで表現するというもの。

ネコさんたちは「ニャー」という言葉だけを"あいちゃん"が奏でるピアノのメロディに乗せて、 身振り手振りや音の強弱を使いながらまったく違う2つの作品を演じてくれました。

さあ、この作品を通して受け手である子どもたちと大人はどんな想像を膨らませたのでしょうか?

同じ作品を見ていても、受け手の持つイメージは全く異質のもの。

「食べ物」というイメージの演技が舞台から発信されたとき、 受け手からの答えは「おだんご」「アイスクリーム」「お魚」「ダイエット」というみんなバラバラの答えでした。  

ワークショップはみんなで作り上げていくもの。

参加した人たちの個性が次々に輝きを増し予想以上の反応に、 スタッフにとってもまた新たな発見が。  

参加していただいた皆様からは「こんな面白いワークショップだとは思ってもみなかった」 というお声をいただきました。