おはなしらんど卒業生からのメッセージ8🎶

今回の卒業生からのメッセージは末竹陽詩さんです。

皆さん、こんにちは。
おはなしらんど卒業生の末竹陽詩です。

おはなしらんどについてお話しさせていただく機会をいただいたので、私なりにお話しさせて頂こうかなと思います。
少しでも目を通していただけたら幸いです。


私は小学1年生の頃から6年間、サポート等も含めると約8年間、おはなしらんどの舞台に関わらせていただきました。

6年間参加したおはなしらんど、私は1回も友達を本番に呼びませんでした。

呼ばなかった、というより怖くて呼べなかった、の方が合ってるかもしれません。
それは、おはなしらんどでの自分が本当の意味でありのままの自分だったから、だと思います。他人の目が気になりすぎる私にとって、ありのままの私の姿が周りからどう思われるのか、周りに同じ環境の子が居ないからこそバカにされるんじゃないか、そんな考えがあったように思います。
 
幼い頃から歌うこと、踊ること、自分の想像の世界を膨らませることが大好きだった私にとって
「好き」を全部実現できる楽園のような場所だった"おはなしらんど"という唯一無二の場所は、私が抱いていた不安とは比べ物にならないくらい、溢れんばかりの糧となるプレゼントを私に与えてくれました。

小学4年生の時、初めてソロをいただきました。
その当時の私ではとても抱えきれる環境、役では無かったのですが、沢山メンタル面、実技面共にサポートしていただき笑顔で本番を迎えることができました。

最高学年となり迎えた6年生の夏、主役をいただくことができ、私自身6年間続けてきた集大成として後悔のないように作品と向き合いました。やっぱり他人からの見え方が邪魔をしたり、今まで出せてた音がだせなくなったりと、6年間で1番悩んだ年だったと思います。でも1つだけ、「歌うことが好き、踊ることが好き」という気持ちだけは揺るぎませんでした。

開演のブザーがなって、

「心臓のドキドキやばいっ!!」
「お客さんどれくらいいるかな?」
「声大きい!しーっ!!!!」

なんて、緊張した中でも他愛もない会話をして。

 

本番、ステージから見たあの景色、
忘れることはありません。

クセになるんです、あの感じ。

この世にたった一つだけの、私だけの衣装に身を包んで、キラッキラのライトを浴びて。

幼いながらにも胸がいっぱいになったのを
今でも鮮明に覚えています。

 

「本番を楽しむことが1番の成功への近道」

この考え方を知れたことが私がおはなしらんどを通して得ることのできた1番大きな宝物だと思っています。


成功者と言われる人たちも「今までの自分の努力、挫折、向き合った時間が1番の自信材料となる」とよく言ってるように思うので、綺麗事だなと感じるのも無理はないと思います。でも、自分が今まで培ってきた努力、向き合った時間、ゴールの日に向けて自分が考えた全てのことには意味があったんだと信じてあげること、これがやっぱり1番の自信に繋がるなと身を持って感じました。

自分を信じることができた瞬間、それは同時に自分を認めてあげことになるのかな、とも思います。

大学生になった今、物事を追う時間よりも圧倒的にやらなきゃいけないことに追われる時間のほうが増え、「好き」なことに費やす時間が大幅に減りました。
そんな中でも、自分の「好き」を貫くこと。
そして、「認めてあげること」
これが1番自分を輝かせてくれる方法であり、1番の幸せへの近道だと思っています。

生の楽器の音が常に身近にあり、
プロの講師の方々のご指導も受けられる、
そんな貴重な経験を常にできる環境に身を置けていたことは本当に幸せすぎたな、、、と思ってます(笑)

私が「好き」を貫けたこと、これは幼い頃から環境をその度に整えてくださった久保田先生はじめ、ご指導いただいた講師の方々、他にも沢山の大人の方のサポートがあってこそできたことだと思います。ありがとうございました。

最後に、私たちのステージ上での姿が、きっかけであったり、原動力であったり、観に来てくださった方々の何かしらの力になれていたら嬉しく思います。


ここまで目を通していただき、ありがとうございました。

これからも“おはなしらんど”が沢山の方々に幸せを与えるきっかけであり続けられますように。

陽詩さん、メッセージありがとう。素晴らしい文章で理事長は泣いてしまったそうです。

おはなしらんど卒業生からのメッセージ