ゆるまりカフェ第28稿

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保護者たちのお部屋28

本日のメニュー 「言葉にならない」は最上級?!

 

今やプラスドリームの代名詞に育てていただいたオリジナルミュージカルですが、スタートは朗読を生演奏に合わせてお届けする音楽朗読劇でした。

幼少期の子どもと保護者の方たちに、心安らげる空間でゆったりと時間を過ごしてほしいとの思いから始めました。

当時子連れで参加できるコンサートはあまりなく、ちかよ自身娘ちゃんを育てる母として「あったらいいな」を実現しました。

 

自分の感覚や心地よさだけを頼りにして、作品づくりも自分でやりました(ふぅ~)。

なんとか公演を終えて、気がかりだったのは観客の方々の反応。

「なんかよくわからんけど、良いんよね~」

「なんかうまく言えないけど、感動したよ~」と言っていただきました。

 

 

満足そうに帰られる姿を見て、ホッとする半面、むくむくと〝分析したがりのちかよ〟が顔をのぞかせました(←この子、出現率高めです笑)。

 

「なんかわからないけど」って、本音はどういう気持ちなんだろうー。公演の効果で考えると「合格なんだろうか」―。

生徒ちゃんに「思いをできるだけ言葉にしよう」と言ってきた張本人だし、観客の方々にもっとクリアにメッセージを感じてもらえるように工夫できないか?と「ひとり会議」を何度も重ねたものです。

 

 

音楽朗読劇はオリジナルミュージカルへと発展していきました。

なんだけどね、この間、答えはずーっと見つからないままなのです!!!(汗)。

生徒ちゃんたちの成長した姿に手応えを得ながらも、答えを出せない自分に「なんで?」と焦ることも…。

「わからないことをわかりたい」という思い癖は結構しつこいのです(泣)。

 

ふと、立ち止まることがありました。

 

ちかよだって、大好きなアーティストの歌や演奏を生で聴いたときには、魂ごと没入してビリビリと興奮に打ち震える感覚になるじゃないか、と。

「すごい」としか言葉が出ないこともある。

そうだ!!「なんかわからんけど」は「最上級」の褒め言葉かもしれない♡と。

 

 

マックスに振り切れた感情や感動、体が震えるほどの感覚って、すぐ言葉にできないほど強く、熱々!!言葉に落とし込むにはエネルギーが高すぎるのかもしれないなーって。

 

これからは、もっと素直にみなさんの言葉にならない心の熱量♨♨を、まるっと受け止めさせてもらいますね。

いつも感謝です。

 

15年来の「宿題」を提出できて、ちかよ楽になりましたとさ♬

 

子どもたちのお部屋28

本日のメニュー ようこそ!!妄想(もうそう)劇場へ

「ちかよさん、おめでとうございます!念願のブリックホールで公演が実現しましたね」。

インタビューアーの方が私にマイクを向けてくれる。

私は満面の笑みをたたえて答えます。

「感謝の気持ちでいっぱいです。子どもたちの可能性を信じて、やってきました」(本当はもっと長いけど、これぐらいで笑)。

観客から拍手がわき起こります。

まぶしい光景に涙があふれる私。

舞台のそでに引き上げると、泣き笑いの顔の原田優一先生がでむかえてくれましたー。

 

「ああ~先生、あのときのことを言っている」と気付いたお友だちはすごい(拍手)!! 昨年末にベネックス長崎ブリックホールで上演した「見習いウィッチと鏡の魔女 完結編」で、私が舞台上でごあいさつした場面とけっこう似ているのです。

 

実は、実は…ここだけの話ね。私が「いつか実現したい」と想像をふくらませて、頭の中で思い描いていた「妄想劇場」のワンシーンなの。

おどろかせたかな? 安心してください♪ 

私に何か目に見えない力があると言いたいわけじゃないからね。

 

スポーツで「イメージトレーニング」って聞いたことがあると思うの。辞書にものっていたよ。「実際には体を動かさず、動作を思い描くことによって技術や戦術の上達を図るトレーニング方法」だって。

 

イメトレに近いのが私の「妄想劇場」。

かないっこない、できこっこないはいったん置いといて、もうできた姿、シーンを想像してどんなにうれしいか、キラキラするかをイメージしてその世界にどっぷりひたるの。夢見るのはfree(自由)だからね♡

 

「妄想劇場」でブリック公演を考え始めたのは、5年前ぐらいかな。

原田先生を特別講師におむかえして、「さぁやるぞー」と大きな目標に向かいよちよち歩きを始めたころだった。

 

まだまだやるべきことは多く、ブリックは「夢のまた夢」が正直なところ。

だけど、頭の中で「妄想劇場」の上演を続けて、「やっぱりやりたい」「きらびやかな世界を見たい、体感したい」と思いがさらに強くなり、困難なことに立ち向かえるパワーをもらえた気がします。

 

いつもオススメしている「ひとり会議」は過去の振り返りや、今の気持ちのふかぼりがメインだとしたら、「妄想劇場」は完全に未来にふりきった「ひとり会議」の発展系かな。

次回はふだんに取り入れやすい「妄想劇場」の入門編をお届けしますよー。夢見るのはfree~♡