ゆるまりカフェ第22稿
保護者たちのお部屋22
本日のメニュー フォーエバーヤング(後編)
「今までの人生で今が一番幸せです」―。
ピアノ教室に通ってくれている、大型新人のやんぐちゃん(81歳)がふとレッスン中に口にした言葉です。
自宅に電子ピアノを購入するほどはまって練習してくれているの。
生き生きと鍵盤に向き合う姿は、尊敬でしかない!
やんぐちゃんの瑞々しい音色と言の葉は、ちかよの心を潤してくれています♡
年月を重ね、伴侶さんを看取り、人生という旅の最終盤に差しかかった気持ちだったやんぐちゃん。
一時は高齢者用のケアハウスに入居することも考えたそうです。
お年を召した方向けの塗り絵教室などにも参加してみたけれど。
「楽しい」とは程遠く、心に浮かんだのは「?」だったと伺いました。
それがピアノとの出合いで、徐々に心が晴れていったというから驚きです。
初めての挑戦なので、ままならないことはあります。
そんな中でも先週できなかったことが今週はちょっとできる、少し指が滑らかに動くー。
小さなステップアップを2人で喜びます。年を重ねたからこそ味わえる愛しい「前進」であり「成長」ですから♬
レッスン中、コロコロとよく笑うやんぐちゃん。
ちかよもご存知の通り大のゲラなので、2人でツボってピアノそっちのけで笑い合うこともしばしば(ww)
そんな時だったかなぁー。
やんぐちゃんがポロっと「残された自分を楽しみで満たしたいんです」とおっしゃいました。
「楽しみで満たす」。
なんて素敵な響き♡ 目からうろこが落ちる、とはこのことですね。
年齢なんて関係ない!! 以前、ゆるまりカフェでこんなメッセージを書きました。その気概は今も変わりません。
ただね、現実の中では、誰しも年齢から100%自由でいるのは難しいですよね。
実は…ちかよも心のどこかで「歳」がひっかかり「今が大事」「今のうちに」と焦ることがあります。
人間だもの。いつも強くはいられないわ~。
だからこそ、やんぐちゃんとピアノのとってもいい関係を見て、年齢との向き合い方や人生訓を学んでいる気持ちになります。
自分で自分を楽しませること。
「好き」を探して育てること。
プラスドリームが大事にしてきたこととも重なり、いつまでも抱きしめたい♡と感じます。
みなさんも心の看板「フォーエバーヤング」を掲げませんか(あはは~♬)
子どもたちのお部屋22
本日のメニュー 「自立」って何だろう
旅立ちの春ですね~♬
新たな舞台での新しい挑戦は、ワクワク♡ドキドキ♡だね。保護者のもとや長く住んだ家を離れ、一人暮らしを始めるお友だちもいるよね。
不安やこわさがあると思います。自分だけじゃないよ。周りのみんなも「初めて」だから、仲間とともに楽しんでほしいなぁーと思います。
きょうは新鮮な世界に飛び込む人たちに特にピッタリ。
「自立」について考えてみようと思います。
辞書的にはね、「ほかから支配や援助を受けず、自分の力だけで物事を行うこと」と書いてありました。
うーん?? 学校で習う正解はこうかもしれないけど、私はちょっとモヤっと。
人は1人で生きていくのはとっても難しいし、頼っちゃだめということじゃないと思うから。
じゃあ、「自立」をもっと身近に、どうとらえたらいいのか、ヒントを得た出来事がありました。
昨年、東京の大学院に通う娘ちゃんと複数の同級生が、自宅に来てくれました。
生徒ちゃんの保護者の方たちが同級生を囲み、いろいろな話をしたの。
ある保護者さんが「自立って何ですか」と質問し、娘ちゃんが答えます。
「たくさんのコミュニティー(集団や地域社会、共同体という意味)を持ち、自分の中にたくさんの世界を持つことだと思います」―。
私の心の中でモヤっとしていたものが解消した気がしたの。
娘ちゃんが言いたかったことは、自分の居場所を家や学校の一つ、二つではなくて多くつくることで、自分を理解してくれる人や心地よい場所が増え、生きやすくなるということかなぁって理解しました。
例えば、学校の中でもクラスだけじゃなくて部活もあるよね、学校外では習い事やバイト先もあるだろうし、しゅみや推しの仲間の集まりも同じぐらい貴重だよね。
ある場所では自分が全然しっくり来なくても、別の場所では「いいじゃん」と認めてもらえることはよくあること。
いろんな居場所があることは、自分が自分らしく立っていられる=「自立」に近づく、そう思います。
大学から一人暮らしを始めた娘ちゃんは、東京でさまざまな経験をしたようです。
泣きながら「ねぇ聞いて~」と電話がかかってきたことも…。
その彼女がたくさんの居場所で救われ、自分なりの答えを導き出したのだと思います。
お友だちのみんなも、春風に乗って新しい居場所を見つけ、充実した毎日が過ごせますように♬