ゆるまりカフェ第16稿
保護者たちのお部屋⑯
本日のメニュー 「答えはひとつ」からの卒業
子どもの頃の私、ちかよちゃんは「無口」だったのです!!
突然の告白に驚きましたか?(ww)
人前にもなかなか立てない臆病な子でもありました。
なぜそうだったのか、なぜここまで変わったのか、きょうは驚きの?!ちかよヒストリーを紐解きます。
厳格な母に育てられました。
母の口癖は
「(周りに)迷惑をかけちゃいけない」
「ちゃんと(=きちんと)する」でした。
「何がちゃんと?」。
よく分からない幼い頃から言われ続けたので、母に怒られないようおとなしく、行儀良くが身に付きました。
やがて、静かにしておくのが正義となり、無口に。
目立つことをすれば「恥ずかしい、みっともない」とダメ出しされるので、まるで空気のように過ごしました。
いくら母の教えが厳しくとも、思春期になると悶々としますよね。
自我、生き方、将来…。
母にいろいろと聞いても、返ってくるのは「こうに決まっているじゃない」という母の中の〝常識〟でした。
窮屈だったなぁ(遠い目のちかよ・・)。
中学から高校にかけてはきついこともたくさんあり、どこかに行ってしまいたいと心が塞ぎました(詳しくは子どもたちのお部屋⑪で)。
幼稚園教諭となり、今度は社会の中で触れる〝常識〟に戸惑います。
色々な場面で自分の考えや意見を持ち、人前で発表することが求められました。
責任を持って園児を導き、保護者の方の前でも教育方針を説明できないといけない。
「あれ?」。
母の言いつけと真逆の力が社会では必要になる―。
今まで信じてきたものが崩れ、喪失感を味わいました。同時にどこか安心する気持ちも。
「自分の力で立つ」「自分の考えで生きる」―。
遅い目覚めと、人生を自分で切り拓くのが楽しいと思えるようになったの。「本当のちかよ」爆誕です(あははは~♪)。
プラスドリームが大事にする「答えはいくつもある」にたどり着けたのも、幼少期にたたき込まれた「答えはひとつ」という呪縛から解放されたからです。
今では、懸命に育ててくれた母に感謝していますし、人生を通じてかけがえのない学びができたと捉えています。
人は変われる、人生は変えられるー。
生徒ちゃんたちの可能性を全力で信じるのは、かつての自分へのメッセージでもあるからなの♪
もちろん、大人だって可能性に満ちていますよ!!
子どもたちのお部屋⑯
本日のメニュー いざ「ジャンプ」のとき!!
収容人員約2000人、長崎で一番有名なホールといえば??
答えが聞こえてきました(笑)。
そう「ベネックス長崎ブリックホール」(以下、ブリック)ですね。
プラスドリームの12月の公演は、この大ホールが会場です♪(すごか~♡)
有名歌手らが立つ舞台に、私たちが?!
最初はポカーンとする生徒ちゃんもいたの。
本音を言うとね、私もすこ~し迷ったけど、自分たちの可能性を信じたい。「やってみないとわからない」の精神で挑戦することにしました。
今回の「見習いウィッチと鏡の魔女完結編」は2年前の初上演作品に、新たな場面を加えたもの。
特別講師の原田優一先生が今回も演出をしてくださり「着々と準備が進んだ」と胸を張りたいけど、「やっとここまで来た~」という感じ(汗、汗)。
勉強や学校など生徒ちゃんたちにいろいろな問題が起き、仲間で励まし合いながら、少しずつ前に進んで来たの。
頼りの原田先生がメーンキャストで出演する舞台と重なったことで、3カ月間指導に来られないということもあったわ~。
「何をすればいいの」と不安になる生徒ちゃんたちに、私は問いかけました。
「今、自分たちでできることはなに?」って。以前先生に言われたことを復習することもできるね、お互いにアドバイスすることもできるね、自主練で台詞(セリフ)を深めることもできるねって。生徒ちゃんたちは次々と気付いて前を向いて、取り組んでくれました。
自分なりに役をとらえ、台詞にある背景を考え、自分のものにしていく―。
自分で役の中の自分を引き出す行為は難しいけれど、自分を見つめる、知る「最高の教育」かもしれないと実感しました。
脱皮するかのように、深く大きく成長した生徒ちゃんたちでした。
9月下旬、久しぶりに原田先生をまじえたレッスンの日。
先生は「やっている方向性はいいよ。もっと味付けしていこう!!」とほめてくださり、どんどんいい表現へ高まっていきました。
ああっ、これ以上話すと、ネタバレになるからあとはブリックで見届けてね♪
さまざまな困難を乗り越えてきたチームプラドリ。
時間をかけて「ホップ」「ステップ」と力をため、いよいよ「ジャンプ」しますっ~!!(フォー♪)
オリジナルミュージカル「見習いウィッチと鏡の魔女」完結編