ゆるまりカフェ第11稿

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保護者たちのお部屋⑪ 

本日のメニュー 面白がる「天才」との出会い

あれは衝撃的な出会いでした。

「目からうろこ」っていうのかしら~。

プラスドリームが大切にしていることの原点とも言うような、子どもの可能性を信じる、面白がる大切さを教えてくれたきっかけでもあります。

 

今回は、幼稚園の教諭時代に出会った、あるお母さんの素敵な考え方をお・す・そ・わ・け。

その方は虫が大好きな男の子のお母さんでした。

子どもの目線でものを見る方で、虫の図鑑を持って、子どもと一緒に野原に出かけていました。

 

当時の私は幼稚園教諭になりたてでもあり、初めて担任を受け持ちました。園児をきちんと整列させることに力を入れる、真面目と言えば聞こえはいいけど、「遊びのない先生」でした。

 

お母さんに「なぜそこまでできるんですか?」と聞くと、「この子が虫の何を面白がっているかを知りたいだけなの」とさらっと仰いました。

その自然な姿勢に二度ビックリ!!

「子どものために」と無理しているところもなく、ご自身も存分に楽しんでおられる。

すごいなぁとビリビリと刺激を受けた若かりしちかよでした。

 

変わろうと決意した私は、さまざまな指導法を確実に実践するよりも、目の前の園児たちがより楽しめるよう、より面白がれるように工夫しました。

ある日は、教室に段ボールをたくさん組み立てた状態で置いて、私は隠れてそっと観察…

なーんてもことも(うふふっ)。

園児たちはは見たこともない段ボールの「山」にはしゃいで、かくれんぼうしたり、積み木のようにしたり、思い思いに遊んでいるっ!!

創造力の豊かさ、遊びを通して学ぶ力があると、大きな発見をしました。

 

それまで必死にあれをやらせて、

これをやってもらって

と「教える」感覚が強かったのですが、反省。

 

子どもの自ら学ぶ才能を発揮できるよう、環境を整える、支えるのが大事なんだと痛感しました。

さすがに一緒に虫を追うことはしませんでしたけど(笑)

 

生徒ちゃんたちとささいなことで大笑いし、一緒に考え、一緒に悩む。

環境づくりと言うと大げさですけど、その心構えはプラスドリームでもずっと大事にしています。

そして何より私が楽しむ!面白がる!気持ちや様子は生徒ちゃんたちに伝播しますから。

生徒ちゃんたちとの心の響き合いで、また楽しさが増す!

 

面白さが増す!で常にワクワクしていますよ~♬

子どもたちのお部屋⑪ 

本日のメニュー 「今」がすべてではないよ!!

 

「小さい秋」はいったいどこにー。

まだ暑い日も多いけど、

みんな、体調はどうかな? 

心の調子はどうかな? 

学校で新学期が始まり、苦しいおともだちもいるよね。

きょうは「今の先生、幸せそう」って思われる私からは想像できない「暗黒時代のちかよ」を知ってほしいの。

 

重すぎて「きつい」と感じる人は、読み飛ばしてもらっていいからね。

 

それは中学時代のこと。

学校のほぼ女子全員からなる「ちかよをのけ者にする会」が発足しました。

思い当たるふしはあるの。

少し前にある子から「(髪をとかす)くしを貸して」と言われたけど、フケいっぱいのその子に使われるのはいやで拒否ったのね。

いっぱい陰口を言われるようになって「会」につながったの。

 

しばらくは一人で過ごしたり、男子とおしゃべりしたりして何とか学校に通ったんだけど…。

心よりも先に体が悲鳴を上げた。

突然、耳が聞こえなくなって、大好きなピアノが弾けなくなったの。

「どうやったら死ねる?」と考える毎日だった。

不思議な言い方なんだけど、「死ねなくて生きている」感覚に近かった。

 

高校生の時には父親が突然死したの。

大声を上げて泣く母親を見て、死にたい気持ちと母の姿をてんびんにかけ「今死ねば、もっと母は泣いてしまう。死ぬ時期をずらそう」と必死に毎日を生きたの。

 

 

数年間続いた「暗黒時代」をどう乗り越えたのか―。

 

正直、つらすぎて記憶があいまいで、はっきりとは覚えていません。

 

それでも少しずつ大人になった私。

幼稚園の先生として子どもからたくさんの笑顔とパワーをもらい、復活期を経て、今にいたります♬ 

当時どん底で失っていたエネルギーを、プラスドリームで燃焼している感じかしら(あははは~)。

苦しかった私へ、伝えられるなら「先にお楽しみがあるよ」と届けてあげたいかなぁ。

 

今、つらいと悩むそこのおともだちに伝えたい。

がまんしなくていい。

周りの大人に心配かけないようにと思わなくていい。

泣いて、叫んで、つらいと言っていいよ。

そして苦しい場所から逃げていい。

「同じ状況は永遠には続かない」ってことも忘れないでね。

最悪の状態では、先の光や扉(とびら)を想像できないよね。

だけど、ものごとは必ず変化する、

光が見えるときは来るから!!! 

 

 

みんなのそばにいられなくとも、そっと、時にはぎゅっと、抱きしめるような気持ちで見守っているからね。

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